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鈴木龍太のラケットを握った外科医


鈴木龍太プロフィール
医師 専門は脳神経外科
テニスは日曜のテニススクール歴4年ですが進歩なし、ダイエット効果もなし。
tennis365.netでコラム「ラケットを握った外科医」連載
http://www.webdoctor.ne.jp で「外科医の独り言」連載
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健康食品

患者さんに良く聞かれることがあります。「○○という薬を知りあいに勧められて飲んでいるんですがどうでしょう?」といったものです。勧める人は知り合いとか、親戚とか近所の薬局です。○○という薬は新聞の広告欄にでているもののイメージです。値段は結構高いものが多くて私はびっくりします。先日の患者さんはある注射をしていて1回1万円を毎週やりましょうといわれたそうです。医薬品に指定されていないものはそれだけの根拠が足りないから指定されていないのです。プラシーボ効果と言って薬ではないものも薬だと思って飲むと効くことがあります。ある頭痛薬の調査のときに本物の頭痛薬と偽者の頭痛薬を投与したことがあります。本物の頭痛薬は70%の人で頭痛が改善しましたが、偽者でも40%の人で頭痛が改善しました。信ずるものは救われるということですね。ですから一概にやめなさいとは言えません。本人が良いと思って、しかも高い値段を無理なく払えるのであれば続けてもいいと思います。でも健康食品は時々法令に違反して問題になることがあります。食品衛生法、薬事法、健康増進法、JAS法、景品表示法などが関連しています。こういう話をすると皆さんはじゃあ止めたほうがいいですねと言います。でもとても止めづらそうな顔をします。何故だろうと思います。でも話をしているうちに、紹介してくれた友達や親戚がかなり強く勧めるので、断りにくいのだということが分かります。人間関係を悪くしたくないとの思いですね。信じていない場合は最初からきっちり断ったほうが後で断るより良いと思いませんか?
知って損する健康知識 | 投稿者 鈴木龍太 18:40 | コメント(6)| トラックバック(0)

患者さんもご協力を

一時病院は医療事故やミスで散々マスコミにたたかれました。今も事故があると大変です。でも最近新聞の論調が少し変わってきました。最近読売新聞が連載していたのが患者ハラスメント特集です。看護師に乱暴したり、セクハラをしたりする患者さん、検査が正常だったので支払いをしないと主張する患者さん、手術の結果が悪いと全て医療ミスと考えて苦情を言い続ける患者さん。救急のほうが待たなくていいし、検査もすぐに受けられるからと夜になってわざわざ来る患者さん。毎日夜中に救急室へ来て自分で決めた注射をしないと帰らない患者さん。学校の給食費を払わない親や、学校にすぐに理不尽な苦情を言ってくる親をモンスターペアレントというそうですが、こういった患者さんも同様にモンスターペーシェントと言えそうです。勿論そんな人は少数です。でもそういう患者さんがいると医療者はやる気をなくしてしまいます。医療者は今、安全で安心な医療の実現に病一生懸命取り組んでいます。是非患者さんのご協力をお願いします。
知って損する健康知識 | 投稿者 鈴木龍太 13:47 | コメント(0)| トラックバック(0)

病院から医者がいなくなる

最近地方の病院で医師がいなくなって病棟を閉鎖したとか、産科医がいなくて妊婦さんが救急車でいくつもの病院で断られたというようなニュースを良く聞きます。救急を扱う急性期病院で医者がどんどん減っています。医師は毎年7,8千人増えているのにいったいどうしたのでしょう。最近では医療の質と安全に関してどんどん要求が高くなり、急性期病院の医師は業務がどんどん過酷になり、責任も重くなっています。私の病院でも40代前後の働き盛りの医者がどんどん辞めています。開業をする人が多いのですが、最近オフィスだけあれば、在宅介護の往診をしたり、色々な病院で麻酔をかけたり、レントゲンを読んだりする形態で初期投資がすくなくても独立できるようになりました。独立しやすくなったので、そういう形で独立する人も多くなりました。います。それと研修医制度が導入されたのも一因です。医師が減ってくると残った数少ない医師で夜間の緊急患者を暑かったりしますから業務はますます過酷になるという悪循環に陥ります。何かいい方法はないでしょうか?
知って損する健康知識 | 投稿者 鈴木龍太 21:54 | コメント(4)| トラックバック(0)

患者様と患者さん

最近病院へ行くと○○様と様付けで呼ばれませんか?日本の医療は以前から医師が治療の主導権をもち患者に指導するという立場でしたが、説明不足や医療事故が頻発して4,5年前から患者中心の医療という概念が導入され、その頃から患者様と呼ぶようになってきました。その概念も最近変化してきて患者も含めた医療チームみんなで患者の健康を支えようという考え方になってきました。その場合は患者様ではなくて患者さんと呼ぶことになります。その二つの考え方を図にしてみました。

患者様と患者さん


貴方は患者様と患者さんとどちらで呼ばれたいですか?
知って損する健康知識 | 投稿者 鈴木龍太 17:20 | コメント(2)| トラックバック(0)

責任の所在

脳外科外来で小中学生の患者さんのご両親から良く頼まれることがあります。体育の授業に出ていいか診断書を書いてほしい、診断書がないと学校が修学旅行に行かせてくれないなどです。薬を飲んでいる場合や飲んでいない場合もありますが、症状はないので特に行動の制限はありません。学校としては体育の授業や、修学旅行で何かあったら学校が責任を取らなくてはいけなくなります。一方医者が診断書を書いて許可すれば今度は医者に責任があるということになります。医学的には抗けいれん剤を飲んでいる場合は車の運転はやめてもらっていますし、水泳も控えるように進めています。そのような場合には明確な内容の診断書を書くことができます。また骨折などで1ヶ月は運動が出来ないような場合はきちんとした診断書を書くことができます。それ以外は自分の調子に合わせて少しずつ慣らして身体を動かすように指導しています。折角楽しみにしている修学旅行をやめるほどの症状ではないのに、診断書の書き方によっては学校は修学旅行に参加させてくれないかもしれません。本人はできるのに、学校やご両親が本人の意に反して体育を休ませたり、修学旅行に行かせなかったりして行動を制限することは良いこととは思えません。ご自分のお子さんですから、ご両親が責任を持つと学校に伝えて行動にあまり制限を加えないほうが懸命だと思うのですがどうでしょうか。
知って損する健康知識 | 投稿者 鈴木龍太 18:14 | コメント(4)| トラックバック(0)

医者の特権

皆さん医者の一番の特権は何だと思いますか?高収入とか、仕事がちょっとカッコよさそうというのは違います。そういう人もいますが、私の周りの勤務医たちはたいてい金持ちではないし、仕事も大忙しでなりふり構わずに頑張っています。それでは医師の特権とは何でしょう?普通の人は刃物で人を切りつけると犯罪です。でも医師は違います。手術や検査で人を切りつけますし、点滴で針を刺します。それから医師は麻薬や睡眠薬を使うことができます。これも医師でない人が使えば犯罪です。こうやって見ていくと医師は通常だったら犯罪になる行為を行っても良いという特権を持っていることが分かります。前にも書きましたが病院は善人の集まりでなければ成り立ちません。悪意のある人が病院で働いていたら犯罪と気付かれずに完全犯罪を実行することができます。現場の医師たちはこのことをしっかり認識し、自分たちが持っている特権は本当に必要なときに正しく使われるべきだと肝に銘じて治療に当たる必要があります。
知って損する健康知識 | 投稿者 鈴木龍太 21:26 | コメント(5)| トラックバック(0)

セカンドオピニオン

最近よく聞きますね。自分の罹っている主治医ではなくて第3者の医師に診断や治療法の意見を聞くものです。ここで間違えてはいけないのはセカンドオピニオンはあくまで意見であり、そこで治療や入院はできないということです。通常主治医から紹介状や検査データをもらって行きます。最近色々な病院でセカンドオピニオン外来というものが開設されています。でも気軽に行くと大変です。セカンドオピニオンは健康保険の適応ではありませんから自費になります。料金も様々である大学病院では1時間4万円のところもありますし30分3千円の病院もあります。よく調べてから行ったほうがいいですね。患者さんにとっては主治医にセカンドオピニオンに行きたいと言い出すのはなかなか難しいものですし、医者によってはあからさまに嫌な顔をする場合もあります。でも今時セカンドオピニオンに嫌な顔をする医者は信用できない医者だと思っていいと思います。自分の病気を治すためですから勇気を出して言ってみましょう。でももう一つ問題があります。どの医者にセカンドオピニオンを聞いたらよいかという問題です。主治医に紹介された医者の場合は主治医と知り合いだったりすると客観的な意見が聞けないかも知れません。マスコミに取り上げられている医者も必ずしも専門ではない場合があります。インターネットで調べたり知り合いの医療関係者に尋ねるといいかもしれません。なかなか難しいものです。
知って損する健康知識 | 投稿者 鈴木龍太 13:23 | コメント(2)| トラックバック(0)

子どもの解熱剤

子育てをしていると子供の病気が一番心配です。子供の病気にははしかやおたふくかぜなど高熱を出すものが多く、冬にはインフルエンザやノロウイルスでも高熱をだします。
今年ははしかが大流行しました。熱が高く、ぐったりして苦しそうな我が子を見るのは辛いものです。高熱で熱性痙攣を起こすのも心配です。そこで下熱剤を飲ませることになります。では下熱剤なら何でもいいのかというとそれは違います。子供がインフルエンザやウイルス性疾患のときにアスピリンなどのサリチル酸系の下熱鎮痛剤を使うとライ症候群という死亡率が30%もある脳の病気になることが分かり、使用禁止になっています。アスピリン系でなくても下熱しすぎで低体温になってしまったりします。子供に安心な下熱剤はアセトアミノフェンというものに限られてしまいます。大人の風邪薬を量を減らして飲ませれば良いというわけではありませんから十分注意してください。それから実際下熱剤で熱が下がったからといって病気が治ったわけではありません。辛い症状を押さえてその間に体力を回復してもらおうという方法です。ですから高熱があっても薬を使わないで暖かいものを食べて、体を冷やして自分の力で自然に熱が下がるのを待つというのも一つの方法です。
知って損する健康知識 | 投稿者 鈴木龍太 16:02 | コメント(2)| トラックバック(0)

怪我の値段も色々

皆さん怪我をしたら病院へ行きますよね。受付で聞かれたときに「交通事故で怪我をした」と言うと健康保険が効かなくなるのはご存知ですか?交通事故は強制的に加入している自賠責保険と個人の意志で保険会社に加入する任意保険で支払われます。でも自賠責の限度額は120万円までで、それ以上は任意保険か自費で払うことになります。健康保険扱いではないので自由診療になりますから本当は病院が勝手に値段を決めていいのですが、多くの病院では健康保険点数と同じ料金で診療を行います。病院によっては通常の保険診療の2倍の料金を取るところもあります。保険屋さんが払ってくれる場合は問題ないのですが、保険の種類や、事故の責任程度によっては自分で払う場合もありますから大変です。相手がいる場合はその分も払わなければいけない場合があります。保険会社も少しでも支払いが少なくなるように色々な条件を付け、様々な手を打ってきます。被害者本人が届け出て健康保険が適応できるようにしたり、酔っ払い運転で加害者になった場合は保険を払わないなどです。仕事中の事故で怪我をすると労災認定になります。通勤途中もそうですが、寄り道をして酔っ払って怪我をした場合は通常労災認定されません。怪我をして病院へ行くときは色々注意したほうが良いですよ。
知って損する健康知識 | 投稿者 鈴木龍太 16:53 | コメント(4)| トラックバック(0)

大流行のはしか

今年ははしかが大流行です。はしかは麻疹ともいいますが、はしかにかかると、38℃くらいの熱やせき、鼻水、白目の充血や目やになどが出てきます。数日後、頬の内側に白い斑点ができ、12日で頭部から全身へと赤い発疹が広がります。はしかはウイルス感染で接触してから発症するまでに8~12日間かかります。今年の問題は子どもだけでなく大人にもはしかが大流行していることです。はしかに罹った人の1000人に一人が脳炎を合併し、その場合15%の死亡率があります。大人がはしかに罹っても診断が難しいので肺炎や脳炎が重症化することがありますので要注意です。ではなぜ大人にはしかが流行するようになったのでしょうか。麻疹ワクチンは、だんだん効き目が落ちてきますが、今までは時々遭遇する麻疹ウイルスにさらされてそのたびに免疫が強くなってずっと免疫力が維持されてきたのです。でも最近でははしかの流行が少なくなり、ほとんど麻疹ウイルスに曝されなくなったため麻疹ワクチンは10年くらいしか効果がなくなってしまったそうです。ワクチンではなくて実際に子どもの頃はしかに罹っていると免疫力は生涯持続すると考えられています。はしかに罹ったことの無い人で医療機関や教師などの職業の人は麻疹抗体を測定して、陰性の場合はワクチン接種をしておいたほうがいいと思います。それとも一回はしかに罹ってしまえば安心ですね。
知って損する健康知識 | 投稿者 鈴木龍太 16:54 | コメント(2)| トラックバック(0)

医者の出張

皆さん仕事で出張するときに自分のお金で旅費やホテル代を出すなんて考えたこともないですよね。ところが医者の世界は違うのです。病院によって違いますから一概には言えませんが、私の病院では1年に1、2回だけ病院で学会に行く旅費を出してくれますが、後は全部自分持ちです。今まで幾つかの病院に勤務しましたが同様です。厚労省や文科省の研究費をもらっている場合はそこから出したりします。ちょっと有名になると学会から招かれて相手持ちで学会に行くこともあります。でもそういうケースは稀ですから殆どが自費になります。医者で国際学会でフランスへ行って発表などと聞くといかにもかっこ良く聞こえますが、内実は火の車でやりくりして旅費を捻出しているのです。ではなぜそんなにまでして学会に行くのでしょうか。学会では最近の標準的治療や新しい医療を学びます。また自分の研究成果を発表したり、座長と呼ぶ司会をしたり、知り合いと情報交換をします。それもこれも患者さんの病気を治そうという気持ちが動機です。同じ動機から病院で遅くまで患者さんを見ていても特別残業手当がつくわけではありませんし、新聞にもでていましたが当直をしても翌日は平常勤務です。ほとんどボランティアの世界です。そんなわけで医者も大変なのだと分かっていただけたらと思います。
知って損する健康知識 | 投稿者 鈴木龍太 18:49 | コメント(2)| トラックバック(0)

インフルエンザワクチンの効き目

インフルエンザは如何でしたか?今年はワクチンを打ったので罹らなくて済んだと思っていませんか。インフルエンザワクチンは毎年流行するウイルス株を予測して生産され、A型2種類とB型1種類のインフルエンザに対して有効です。でもインフルエンザワクチンを打ったからといって安心してはいけません。世界でじわじわと広がっている鳥インフルエンザには全く効果がありません。また日本ではワクチンは65歳以上の健常高齢者で約45%の発病を阻止し80%の死亡を阻止する効果があり、1歳以上6歳未満の幼児で約20~30%の発病を阻止する効果があるとされています。つまりインフルエンザワクチンを打っても大人で50%位、子どもで70%位はインフルエンザに罹ってしまうということです。でもワクチンを打っていると重症化を防ぐことができます。またワクチンは接種からその効果が現れるまで通常約2週間程度かかり、約5ヶ月間で効果が消失しますから家族の誰かが罹ってからワクチンを急いで打ってもだめですし、早いほうがいいだろうと9月ごろに打っても流行時期にはもう効き目がなくなっています。また現在日本で用いられているワクチンは不活化ワクチンですので、その接種によってインフルエンザを発症することはありません。
知って損する健康知識 | 投稿者 鈴木龍太 18:10 | コメント(5)| トラックバック(0)

夢日記をつけましょう

朝起きたときに「今夢見てたのにどんな夢だったかな?」と思ったりしませんか?そうです夢は忘れてしまうものなのです。夢はいわゆるレム睡眠のときに見ます。(レム睡眠については「ラケットを握った外科医」Back number vol.22 「寝る子は育つが寝ない子は太る」に書いています。)では何故レム睡眠中に夢を見るのでしょうか。レム睡眠中に脳は記憶を整理しているという説があります。記憶は海馬という部分が働きますが、海馬はレム睡眠中に起こった出来事を分類し、それぞれの内容の引き出しにしまっていきます。その際に色々な事象が次々に現れて夢となるという説です。ですから夢の中のストーリーは支離滅裂で不合理でつじつまが合わないのです。別の説に夢は忘れるためにあるという説があります。人間は覚えすぎた過剰な情報を捨てていきますが、その情報が夢として出てくるというものです。どちらにしろ夢自体を記憶する機能は脳にありませんから忘れても当然です。「でも怖い夢とかいやらしい夢とかは覚えている」と言われると思います。これは私の推論ですが、恐怖や性的興奮には強い感情が伴います。脳で感情を仕切っているのは扁桃体という場所です(vol.23 「30代・都会暮らし・専業主婦」)。冷静な記憶の海馬だけではなく感情変化が伴う扁桃体が一緒に興奮した時は夢も感情とともに甦るのではないかと考えています。夢の記憶と言えば最近妻扶木聡が主演した三島由紀夫原作の映画「春の雪」の主人公の松枝清顕(まつがえ きよあき)が夢日記を書いていました。彼の日記には未来の事実が書かれていました。皆さんも夢日記をつけてみてはいかがでしょうか?大まかなストーリーや主人公は覚えていると思いますが夢の夢たる由縁である不合理で印象的な部分はなかなか思い出せないかもしれません。
知って損する健康知識 | 投稿者 鈴木龍太 15:34 | コメント(1)| トラックバック(0)

風邪は薬では治らない

風邪の季節は落ち着いてきたでしょうか。風邪を引くと風邪薬をもらいに近所の病院へ行きますよね。皆さん風邪は薬で治るものだと思っていませんか?人によっては抗生物質が効くのでいつもの抗生物質をくださいという方もいます。本当は風邪は風邪薬や抗生物質では治らないのです。風邪の初期症状のほとんどはウイルス感染によるものです。今大流行のノロウイルスも症状は高熱・嘔吐・下痢ですが、数日で治りますから昔からお腹の風邪と言われていた病気です。風邪を起こすウイルスに特効薬はありません。風邪薬はウイルスが起こす喉の炎症や鼻水や発熱を抑える薬で一時的に症状は軽くなりますが薬が効かなくなればまた症状が出てきます。抗生物質は細菌をやっつける薬ですから、風邪が重症化し、気管支炎や肺炎には効きますが風邪の初期症状には効きません。ですから風邪にはまず予防が大切で、そのためには手洗いとマスク着用が効果的です。風邪に罹ったら治すのは自分の体力です。よく寝て沢山栄養と水分を摂ります。ウイルスは乾燥すると繁殖しますからマスクをして喉を湿らせておくのも効果的です。そんなわけで今では病院に風邪で行っても抗生物質はくれません。
知って損する健康知識 | 投稿者 鈴木龍太 14:10 | コメント(2)| トラックバック(0)

CTの値段

前回の知って損する健康知識に頭部外傷のCTのことを書きました。最近は医療費の自己負担が増えたせいか、患者さんにCTを取りますかと聞くといくらぐらいかかりますか?と聞いてこられる方が増えてきました。そこで大体の費用をお教えします。初診で診察して頭部のCTを撮るとおよそ18000円になりますが自己負担は3割ですから5400円になります。ただし大きな病院では紹介状がない初診の患者さんに対して選定療養費(2000-5000円程度)をとるところがありますからそれが全額上乗せになります。交通事故で全額負担の方は全額支払っていただくことになります。また夜間、深夜、休日での初診料が高くなります。MRIはCTより少し高くなります。そんなお話をすると今回はやめておきますという方も結構いらっしゃいます。医学的に見て必要な場合は検査をしますが、安心のための検査の場合はご本人の選択に任せます。そうすることによって国民の医療費削減にも繋がります。
知って損する健康知識 | 投稿者 鈴木龍太 10:26 | コメント(0)| トラックバック(0)

頭を打ったときの検査

頭部外傷で来られた患者さんが診察して元気なので、「検査をしないでも大丈夫ですから家で様子を見てください」と言っても何か不満そうです。CTを緊急で撮ってなんでもないことを証明するとやっとホットした感じになって安心して帰ります。特に子供の頭部外傷の場合はお母さんがCTを撮らないなら訴えてやるみたいな顔をしています。医者のほうもCTで確認したほうが安心ですし撮って悪いことはないので撮ることが多いです。よく頭部外傷で脳波を取って下さいとか言ってこられる人もいますが、脳波はけいれんを起こしていない限り緊急で取る必要はありません。頭部単純レントゲン写真も撮りますが、これでは骨折の有無が分かります。大人の頭の骨は硬くて殆ど動かないので骨が折れているだけでは問題になりません。骨折するほど強い外傷であれば脳が傷ついたり、出血したりするのでそれが問題になります。骨折があれば必ずCTを撮ります。ですから頭部単純写真だけとってもほとんど意味がありません。また頭を打っても症状がないときに10分15分で飛んでこられても困ります。1-2時間待って症状の具合をみて検査が必要であれば検査をします。よくすぐに診てくれないといって怒る人がいますが、待ったほうが正確な診断ができるのです。
知って損する健康知識 | 投稿者 鈴木龍太 17:04 | コメント(3)| トラックバック(0)

関西の医者は関西弁

前にも書きましたが去年ラジオにでました。脳腫瘍の話を毎日10分程度5日間話しました。

お相手は動物奇想天外のナレーションで有名な小島一慶さんです。TBSだったので全国放送かなと思ったら違って放送は関東地方、静岡、中部地方だけでした。
関西、山陽地域でも同じような番組があり関西地方の専門医が出演し妹尾和夫さん、高野あさおさんがパーソナリティーだそうです。
病気の話を聴いて自分も病院に行こうと思ったときに近くの病院の医師が出演していたほうが良いですから、地域ごとに別々の番組があっても不思議はないのですが、一応どうしてか聴いてみました。

理由は関西弁でした。

関西では関西弁で喋る医者のほうが信用されるのだそうです。ですから医者もパーソナリティーも関西弁を喋る人で放送しているというのです。

そういえば学会で関西系の医師と話していると随分患者さんとのコミュニケーションのとり方が違うなと思ったことがあったので、真偽の程は分かりませんが、そういうものかと納得しました。

関西の方で番組を聴いたことがあるかたは本当に関西弁なのか教えて下さい。
知って損する健康知識 | 投稿者 鈴木龍太 12:32 | コメント(2)| トラックバック(1)

テレビのシナリオ

こないだテレビにちょっとでました。

病気の話を10分程度にまとめて、再現ビデオなどを交えて説明する番組です。

テーマは「めまい」でした。ディレクターは時間帯が夕方なので見ている人は主婦が多くて、主婦をびっくりさせるシナリオを考えて欲しいと言います。

しかも生死に関わるほうが良いというのです。「歯が痛かったのをほっておいたら心筋梗塞だった」みたいなストーリーが欲しいそうです。いくつか例を挙げて話をしましたが、出来上がったシナリオはめまいが起こって突然倒れて死んでしまうような怖い話になっていました。

うそではありませんがめったに起きる病気ではありませんし、急に発症するならば予防するのも中々難しいものです。もう少し日常的に役に立つ話がしたいなと思ったのですが叶わぬ夢でした。

私は例のごとく漫画の噴出しのように一瞬顔がでて一言「・・・が起こったら大変です」などと役にも立たないコメントをするはめになりました。テレビだと「へえーっ」とか思わせるテーマでないといけないようで、本当に役に立つあたりまえのことが忘れられてしまいそうで心配です。
知って損する健康知識 | 投稿者 鈴木龍太 15:29 | コメント(2)| トラックバック(0)

年上女房は7歳上

先日平成17年の日本人の平均余命が発表されました。男性の平均余命は78.53年、女性の平均余命は85.49年と前年と比較して男は0.11年、女は0.10年短くなりました。これはインフルエンザの流行のせいだそうです。男性は少し順位が下がって世界で6番目の長寿国ですが、女性は今でも世界一の長寿国で、男女の平均余命の差は、6.96年で益々拡大しています。年上の女房は金の草鞋を履いてでも探せとか、七つ違いは鉦(かね)や太鼓で探せと昔からいいます。このことわざの通り、夫婦二人で一緒に死のうと思ったら7つ上の奥さんが一番です。

長寿社会を反映して私の患者さんにも90を越えて元気に病院に通ってこられる人が随分増えました。10年位前には90歳の患者さんは珍しかったものです。その頃の90歳は車椅子に乗っいて自分で喋ったりしないで、大声で耳元で喋っても「えっ」「えっ」としかいえずちゃんとコミュニケーションが取れなかったものです。でも今の90歳は違います。自分で歩いてきて、耳も目も話しもしっかりしています。随分変わったものです。元気な90歳は楽しそうです。でも80歳くらいの人にあと10年は大丈夫そうだから90歳までは生きますよというと嬉しそうにする人と、もう生きてるのが嫌だからどうにかしてくださいという人の半々に分かれます。70歳の人もあと20年はあると思ったほうが良さそうです。その20年をどう生きるか、今から対策を練っておかないといけませんね。
知って損する健康知識 | 投稿者 鈴木龍太 16:07 | コメント(3)| トラックバック(0)

未婚者の死亡率は高い

厚労省のデータでは人口10万人あたりの死亡者数が病気ごとに発表されています。最近のデータでは心疾患で死亡した人の数は妻がいる男性が約91人なのに、未婚者は約257人、妻と死別した人は約158人と断然未婚者が高かったそうです。女性に関しても、夫がいる人の約46人に対して、未婚者は約131人、死別した人は約84人で、男女とも配偶者がいない人の心疾患死亡率が最も高く、脳血管疾患でも同様の傾向が見られたそうです。

心臓病や脳血管疾患は殆どが生活習慣病です。この統計から読み取れることは、未婚だと食生活がいい加減だったり、大酒を飲むから動脈硬化が進んで心臓病や脳血管疾患になるのだと言われそうです。私の病院の救命センターには脳血管障害の人がよく搬送されますが、死亡率が高いのが脳幹出血です。プロレスラーの橋本真也もこの脳幹出血で亡くなっています。脳幹出血の患者さんを調べてみると40前後の独身男性が断然多いのに気がつきます。これは厚労省の統計と同じですね。でも自分は結婚しているからといっても安心はできません。単身赴任も食生活がいい加減になって危ないのです。

でも今時ライフスタイルは随分変わって結婚しない人がどんどん増えています。50歳時点での未婚率を生涯未婚率というそうです。国勢調査の結果では生涯未婚率が1985年に男性で3.9%、女性4.3%だったものが2005年にはそれぞれ15.7%、7.1%とすごく増えていることが分かります。未婚の人も統計でとやかく言われないように健康に十分配慮して心臓病や脳血管疾患を予防できるような生活を送ってください。
知って損する健康知識 | 投稿者 鈴木龍太 18:03 | コメント(1)| トラックバック(0)

病院が無くなる

日本の病院は全部で約9200件あり、ベッド数は120万ベッドです。人口から計算するとベッド数は60万ベッド位が世界の標準ですので、日本の病院ベッド数は随分多いということになります。
でも入院ベッド数が多いからと言って十分な医療が受けられるかと言うと、それほど簡単ではありません。1ベッドあたりの医師や看護師、技師などの人数を見ると日本は米国の5分の1位なのです。

つまり日本では入院ベッドは多いけれど、それに関わる医療職員が少ないのです。これでは医療の質を維持できませんし、医療者も負担が多くて大変です。

そこで厚労省は入院ベッドを減らす対策を打ち出しました。入院ベッドは急性期病院(約50万ベッド)と精神病院(34万ベッド)と療養型病院(38万ベッド)に分かれます。これから5,6年のうちに療養型病院が20万ベッド位減ります。こうすることにより人材と資源を急性期病院に集中させて、医療費を上げずに日本の医療の質を向上させようというものです。悪くないやり方です。

でも現在療養型には高齢者が多く入院しています。療養型病院が無くなったらこれらのお年寄りは何処へ行くのでしょうか?老人ホームや在宅支援を充実させるようですが、きっとどこかにしわ寄せが行くだろうと思っています。
知って損する健康知識 | 投稿者 鈴木龍太 09:12 | コメント(2)| トラックバック(0)

テレビの医者ドラマ

最近医師が主人公のドラマが沢山あります。善人と悪人がはっきり分かれていて大学病院の教授や大病院の院長などは金持ちで自分の利益ばかり追って患者さんのことをちっとも考えていません。その分若い医師は患者さんの家族のように親身になって一緒に悩みます。外科医はスーパーハンドでどんな難関でもこなしてしまいます。手術室の前には患者さんの家族が待っていてドアの上に手術中という電気が点灯し電気が消えると手術着を来た医師がでてきて「もう大丈夫ですよ。命は助かります」と言います。患者さんは翌日からすっかり元気になります。

こういうドラマを見ているとあまりにも現実と違うのでチャンネルを変えてしまいます。でも刑事ドラマや弁護士ドラマを見ていてもそんなに違和感を感じませんし、湾岸署の刑事さんと本庁の偉い人とのやり取りを実際ありそうだなと思いながら見ています。でも警察の人や弁護士さんはテレビドラマは現実とは大違いだと言っているに違いありません。

どんなにおかしい医師のドラマでも全く嘘ではありません。ステレオタイプに誇張されて描かれているのでおかしく感じますが、少しはそのような体質があることは事実です。でも私の周りの医者たちは少なくとも悪人ではなく、患者さんのためを思って仕事をしています。それにそんなに金持ちではありません。それだけは信じて下さいね。医師は人の身体に傷を付けても許される職業です。医療現場に悪人がいるとたちまち医療は成り立たなくなります。
知って損する健康知識 | 投稿者 鈴木龍太 11:40 | コメント(2)| トラックバック(0)

偽医師の笑顔

以前手話通訳者が聴覚障害者と病院に行った場面の講習ビデオに医者役で出演しました。

もう一人の役者さんが別の医者役をやってくれました。評判は散々で役者さんの医者のほうがよっぽど医者らしいと言われました。

時々新聞に偽医者発覚という記事がでます。患者さんの評判は優しくて良いお医者さんだったのにという場合がほとんどです。

テレビのコマーシャルで小児科の青年医師をやっている人の笑顔がとてもいいので気になっていました。上目遣いに聴診器を聴いている表情などは素晴らしいものがあります。この人は本当の医者なんだろうかと真剣に思ったりしていました。

でも最近ビールのコマーシャルでその人が生ビールをついでいる場面がありました。その笑顔も医者役のときと同じように爽やかでしたが、その青年は医者ではなくやっぱり役者さんでした。

偽者は本物よりも本物らしいというお話です。
知って損する健康知識 | 投稿者 鈴木龍太 18:54 | コメント(2)| トラックバック(0)

世界の医療費

ニューヨークで盲腸の手術をすると入院は1日で済みますが250万円、香港は5日の入院で150万円かかります。それぞれ健康保険のシステムにより支払う額は変わってきます。ロンドンではNHS(国民健康保険に似たシステム)に加入していれば無料になりますが、ものすごく待たされます。盲腸のような急性期疾患は早く治してもらわないと腹膜炎を併発して大変なことになる場合もあります。すぐに治療してもらう場合は自費で5日の入院で115万円だそうです。アメリカでは沢山の人が医療費が払えなくて自己破産をしているそうです。日本では7日の入院で保険総額は45万円ですから3割負担で支払いは13-4万円となります。随分良心的ですね。海外旅行中の医療費は日本の常識とは全く違いますからいざというときのために海外旅行保険には必ず入りましょう。でも海外旅行保険では歯科治療が含まれていない場合もあります。アメリカでは虫歯一本の治療に10万円以上のお金がかかります。日本に帰る旅費と同じくらいになりますから、虫歯が痛み出したら直ぐに日本に帰って治療したほうが得ですね。
知って損する健康知識 | 投稿者 鈴木龍太 16:30 | コメント(1)| トラックバック(0)

救急車の適正料金は?

東京都の救急車の年間出動台数は70万台位です。これに対する経費は人件費なども入れて約300億円です。一回の出動に約4万5千円かかっていることになります。これは全て税金です。どの自治体も財政難ですから救急車の有料化を検討し始めています。では外国ではどうなのでしょうか?イギリスは無料だそうですが、どうも世界の大都市では有料なところが多いようです。ニューヨークでは基本料金が35000円くらいで走行距離によって加算されます。パリでも2-3万円かかります。随分高いですね。

東京都では東京民間救急コールセンターを設置してサポートCab(タクシー)の利用を勧めています。サポートCabの運転手は救命手当ての技能を持っていて、近くの受け入れ病院を紹介して運んでくれるそうです。夜間に怪我をしたときなど重症でない場合は利用できそうですし、日本のタクシーならニューヨークほど高くはないはずです。

ちょっと前に高松で一年間に五十回近く救急車をタクシー代わりに呼んだ男が逮捕されて公務執行妨害や傷害の罪で懲役三年六月の判決が下ったというニュースがありました。こういう人がいるから有料化の話も出てくるのだと思います。
知って損する健康知識 | 投稿者 鈴木龍太 18:38 | コメント(2)| トラックバック(0)

特定機能病院

最近良く聴きますね。全国の大学病院の本院と国立がんセンター、循環器病センターが指定されていましたが、最近2つの大学病院がはずされました。高度な医療を提供する・高度な医療技術を開発する・医療研修を行う病院で設備や人材に基準があります。救急は必ずしも扱わなくても構わないということになっています。特定機能病院へ紹介状を持たずに行くと初診時特定療養費という経費が自費でかかります。最近では200床以上の病院でも取っていますが特定機能病院では5千円位に設定しているところもあります。最近特定機能病院をはずされた病院では年間何億円もの損失になったそうです。近くの医院や病院で紹介状を書いてもらうと初診時特定療養費は払わなくてもよくなりますから是非紹介状を来てもらいましょう。紹介状を書いてもらうのも紹介状を受け付けてもらうのにも費用がかかりますが、保険診療ですからたいていの人は3割負担ですみ自費の初診時特定療養費より支払う額は少なくなるはずです。
知って損する健康知識 | 投稿者 鈴木龍太 17:39 | コメント(0)| トラックバック(0)
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