2008年03月04日
健康食品
患者さんに良く聞かれることがあります。「○○という薬を知りあいに勧められて飲んでいるんですがどうでしょう?」といったものです。勧める人は知り合いとか、親戚とか近所の薬局です。○○という薬は新聞の広告欄にでているもののイメージです。値段は結構高いものが多くて私はびっくりします。先日の患者さんはある注射をしていて1回1万円を毎週やりましょうといわれたそうです。医薬品に指定されていないものはそれだけの根拠が足りないから指定されていないのです。プラシーボ効果と言って薬ではないものも薬だと思って飲むと効くことがあります。ある頭痛薬の調査のときに本物の頭痛薬と偽者の頭痛薬を投与したことがあります。本物の頭痛薬は70%の人で頭痛が改善しましたが、偽者でも40%の人で頭痛が改善しました。信ずるものは救われるということですね。ですから一概にやめなさいとは言えません。本人が良いと思って、しかも高い値段を無理なく払えるのであれば続けてもいいと思います。でも健康食品は時々法令に違反して問題になることがあります。食品衛生法、薬事法、健康増進法、JAS法、景品表示法などが関連しています。こういう話をすると皆さんはじゃあ止めたほうがいいですねと言います。でもとても止めづらそうな顔をします。何故だろうと思います。でも話をしているうちに、紹介してくれた友達や親戚がかなり強く勧めるので、断りにくいのだということが分かります。人間関係を悪くしたくないとの思いですね。信じていない場合は最初からきっちり断ったほうが後で断るより良いと思いませんか?