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鈴木龍太のラケットを握った外科医


鈴木龍太プロフィール
医師 専門は脳神経外科
テニスは日曜のテニススクール歴4年ですが進歩なし、ダイエット効果もなし。
tennis365.netでコラム「ラケットを握った外科医」連載
http://www.webdoctor.ne.jp で「外科医の独り言」連載
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巨人の星とアタックNo1

「巨人の星」と「アタックNo1」と言ったら何を連想するでしょう?根性、漫画・アニメ、懐かしい60年代、と結構ありますね。ご存知「巨人の星」は1966年から週間少年マガジンに連載され、1968年からテレビアニメが放送されました。一方アタックNo1も同時代で、1969年からマーガレットに連載されて、同じ1969年からテレビアニメが放送されました。どちらもスポーツ根性もので、1964年の東京オリンピックのバレーボールチーム「東洋の魔女たち」の特訓が影響しているのだと思います。私も中学生の時に少年マガジンの巨人の星を読んでいました。今回のテーマはこの二つのアニメの共通点「うさぎ跳び」です。

 うさぎ跳びは両足を地面につけたまま膝を深く曲げて腰を落としてぴょんぴょん飛ぶ運動です。かなり苦しいので、トレーニングの意味以外に罰則や根性を鍛える意味でグランド一周とか階段上りきった上までとか決めて行われました。そんなことあたりまえと言う方もいらっしゃると思いますが、最近の子供たちは知らない子供もいますし、知っていてもやったことがなかったりするのです。なぜかというとうさぎ跳びは成長期の子供には良くないのでやってはいけないと禁止されてしまったからです。

うさぎ跳び

うさぎ跳びは無理な姿勢で、股関節、膝関節、足関節を深く曲げ、その関節に強い負荷がかかります。このような運動はトレーニングとしての効果より、関節や筋肉を傷める可能性のほうが高いので禁止されたのです。膝の下に骨が飛び出ている人はいませんか?私も左の膝の下の骨が飛び出ています。これはオスグッド・シュラッター病と言い、オーバーユースによる成長期のスポーツ障害として有名な病気です。成長期は急に身長が伸び特に足の大腿骨が長くなりますが、筋肉や腱はすぐには伸びません。そうすると大腿四頭筋が引っ張られた状態となり、一時期身体が固い柔軟性がなくなった状態(いわゆる筋肉が固い状態)になります。この時期にジャンプやダッシュ・キックを繰り返す運動をすると大腿四頭筋腱が付いている膝下の脛骨粗面部が引っ張られてこの部分に痛みや腫れが生じ、骨が出っ張ってくる病気です。陸上競技、サッカー、バスケット、バレーボールなどいろいろなスポーツで生じますが、一番問題とされたのがうさぎ跳びです。うさぎ跳びのように膝を屈曲して伸び上がるとものすごく大腿四頭筋が引っ張られるので、うさぎ跳びはまさにオスグッド病になるための運動だったのです。このような理由で、うさぎ跳びは禁止され、運動プログラムから消えました。

でも「ラケットを握った外科医」の2005年12月No.21「貴方は洋式派?それとも和式派?」にも書いていますがうさぎ跳びの格好、つまりウンコすわりはそれなりに良い面もあるのです。大腿四頭筋を伸ばしますし、体のバランスをとる訓練にもなります。跳んだり急に伸び上がったりしないように注意すれば身体を柔らかくするのに役立ちます。
コラム | 投稿者 鈴木龍太 10:11 | コメント(3)| トラックバック(0)

風邪は薬では治らない

風邪の季節は落ち着いてきたでしょうか。風邪を引くと風邪薬をもらいに近所の病院へ行きますよね。皆さん風邪は薬で治るものだと思っていませんか?人によっては抗生物質が効くのでいつもの抗生物質をくださいという方もいます。本当は風邪は風邪薬や抗生物質では治らないのです。風邪の初期症状のほとんどはウイルス感染によるものです。今大流行のノロウイルスも症状は高熱・嘔吐・下痢ですが、数日で治りますから昔からお腹の風邪と言われていた病気です。風邪を起こすウイルスに特効薬はありません。風邪薬はウイルスが起こす喉の炎症や鼻水や発熱を抑える薬で一時的に症状は軽くなりますが薬が効かなくなればまた症状が出てきます。抗生物質は細菌をやっつける薬ですから、風邪が重症化し、気管支炎や肺炎には効きますが風邪の初期症状には効きません。ですから風邪にはまず予防が大切で、そのためには手洗いとマスク着用が効果的です。風邪に罹ったら治すのは自分の体力です。よく寝て沢山栄養と水分を摂ります。ウイルスは乾燥すると繁殖しますからマスクをして喉を湿らせておくのも効果的です。そんなわけで今では病院に風邪で行っても抗生物質はくれません。
知って損する健康知識 | 投稿者 鈴木龍太 14:10 | コメント(2)| トラックバック(0)
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