2007年08月20日
子どもの解熱剤
子育てをしていると子供の病気が一番心配です。子供の病気にははしかやおたふくかぜなど高熱を出すものが多く、冬にはインフルエンザやノロウイルスでも高熱をだします。
今年ははしかが大流行しました。熱が高く、ぐったりして苦しそうな我が子を見るのは辛いものです。高熱で熱性痙攣を起こすのも心配です。そこで下熱剤を飲ませることになります。では下熱剤なら何でもいいのかというとそれは違います。子供がインフルエンザやウイルス性疾患のときにアスピリンなどのサリチル酸系の下熱鎮痛剤を使うとライ症候群という死亡率が30%もある脳の病気になることが分かり、使用禁止になっています。アスピリン系でなくても下熱しすぎで低体温になってしまったりします。子供に安心な下熱剤はアセトアミノフェンというものに限られてしまいます。大人の風邪薬を量を減らして飲ませれば良いというわけではありませんから十分注意してください。それから実際下熱剤で熱が下がったからといって病気が治ったわけではありません。辛い症状を押さえてその間に体力を回復してもらおうという方法です。ですから高熱があっても薬を使わないで暖かいものを食べて、体を冷やして自分の力で自然に熱が下がるのを待つというのも一つの方法です。
今年ははしかが大流行しました。熱が高く、ぐったりして苦しそうな我が子を見るのは辛いものです。高熱で熱性痙攣を起こすのも心配です。そこで下熱剤を飲ませることになります。では下熱剤なら何でもいいのかというとそれは違います。子供がインフルエンザやウイルス性疾患のときにアスピリンなどのサリチル酸系の下熱鎮痛剤を使うとライ症候群という死亡率が30%もある脳の病気になることが分かり、使用禁止になっています。アスピリン系でなくても下熱しすぎで低体温になってしまったりします。子供に安心な下熱剤はアセトアミノフェンというものに限られてしまいます。大人の風邪薬を量を減らして飲ませれば良いというわけではありませんから十分注意してください。それから実際下熱剤で熱が下がったからといって病気が治ったわけではありません。辛い症状を押さえてその間に体力を回復してもらおうという方法です。ですから高熱があっても薬を使わないで暖かいものを食べて、体を冷やして自分の力で自然に熱が下がるのを待つというのも一つの方法です。
2007年08月06日
スピンと手首
最近コラムに「中川」さんから質問がありました。「肘でなく手首が痛いのですが、最近スピンをかけようとワイパーのようにスイングしています。つけ根あたりが、ドアノブを回すような動きをしときに痛みます。なにが悪いのでしょうか」。というものです。
腕の骨は肘から手首まで2本の骨で繋がっていて、親指側を橈骨(とうこつ)、小指側を尺骨(しゃっこつ)といいます。手首の手前でこの橈骨と尺骨が接していてその部分を遠位橈尺関節といいます。スピンをかけようとして手首をひねるとこの遠位橈尺関節を軸として橈骨と尺骨が回転してこすれます。これを繰り返すと遠位橈尺関節の炎症が起こります。また尺骨と手の骨の間に線維性三角軟骨複合体(TFCC)と呼ばれる部分があります。骨と骨の間の隙間ですが、遠位橈尺関節も一部含まれ、手首の関節の動きをスムーズにしたり、衝撃を吸収するクッションの働きをしていて関節円板とも言うそうです。このTFCCが捻挫や打撲で痛むとTFCC損傷になります。また、同部に過度の同じ動作の繰り返しで起こる手首の痛みも、このTFCC部分の炎症と思われます。TFCC部の痛みの特徴は手を回したときに痛みが生じることです。ドアのノブを回したときに痛いという症状は典型的なTFCC部の炎症と考えられます。
では治療法はどうしたら良いのでしょうか。まず第一にやらなければいけないことは手首をひねらないことです。当たり前だけど中々できません。そういう方にはテーピングをお勧めします。写真がテーピングの捲き方です。
テーピングは伸びるテープで写真のように螺旋状に巻きます。ドアノブをまわすときに右回しか左回しかどちらで痛みを感じるかで巻き方を変えます。痛みを感じる方向に手首が動かないようにテーピングします。上の写真は外側(小指側)にノブを回したときに痛みを感じる場合の巻き方で、下が内側(親指側)にノブを回したときに痛みを感じる場合の巻き方です。場合によってはギブス固定やギリシャ戦士の鎧のような装具(手関節固定装具)を使い動かなくします。中川さんも試してみてください。でもスピンはしばらくお休みです。
腕の骨は肘から手首まで2本の骨で繋がっていて、親指側を橈骨(とうこつ)、小指側を尺骨(しゃっこつ)といいます。手首の手前でこの橈骨と尺骨が接していてその部分を遠位橈尺関節といいます。スピンをかけようとして手首をひねるとこの遠位橈尺関節を軸として橈骨と尺骨が回転してこすれます。これを繰り返すと遠位橈尺関節の炎症が起こります。また尺骨と手の骨の間に線維性三角軟骨複合体(TFCC)と呼ばれる部分があります。骨と骨の間の隙間ですが、遠位橈尺関節も一部含まれ、手首の関節の動きをスムーズにしたり、衝撃を吸収するクッションの働きをしていて関節円板とも言うそうです。このTFCCが捻挫や打撲で痛むとTFCC損傷になります。また、同部に過度の同じ動作の繰り返しで起こる手首の痛みも、このTFCC部分の炎症と思われます。TFCC部の痛みの特徴は手を回したときに痛みが生じることです。ドアのノブを回したときに痛いという症状は典型的なTFCC部の炎症と考えられます。
では治療法はどうしたら良いのでしょうか。まず第一にやらなければいけないことは手首をひねらないことです。当たり前だけど中々できません。そういう方にはテーピングをお勧めします。写真がテーピングの捲き方です。
テーピングは伸びるテープで写真のように螺旋状に巻きます。ドアノブをまわすときに右回しか左回しかどちらで痛みを感じるかで巻き方を変えます。痛みを感じる方向に手首が動かないようにテーピングします。上の写真は外側(小指側)にノブを回したときに痛みを感じる場合の巻き方で、下が内側(親指側)にノブを回したときに痛みを感じる場合の巻き方です。場合によってはギブス固定やギリシャ戦士の鎧のような装具(手関節固定装具)を使い動かなくします。中川さんも試してみてください。でもスピンはしばらくお休みです。