2007年07月23日
怪我の値段も色々
皆さん怪我をしたら病院へ行きますよね。受付で聞かれたときに「交通事故で怪我をした」と言うと健康保険が効かなくなるのはご存知ですか?交通事故は強制的に加入している自賠責保険と個人の意志で保険会社に加入する任意保険で支払われます。でも自賠責の限度額は120万円までで、それ以上は任意保険か自費で払うことになります。健康保険扱いではないので自由診療になりますから本当は病院が勝手に値段を決めていいのですが、多くの病院では健康保険点数と同じ料金で診療を行います。病院によっては通常の保険診療の2倍の料金を取るところもあります。保険屋さんが払ってくれる場合は問題ないのですが、保険の種類や、事故の責任程度によっては自分で払う場合もありますから大変です。相手がいる場合はその分も払わなければいけない場合があります。保険会社も少しでも支払いが少なくなるように色々な条件を付け、様々な手を打ってきます。被害者本人が届け出て健康保険が適応できるようにしたり、酔っ払い運転で加害者になった場合は保険を払わないなどです。仕事中の事故で怪我をすると労災認定になります。通勤途中もそうですが、寄り道をして酔っ払って怪我をした場合は通常労災認定されません。怪我をして病院へ行くときは色々注意したほうが良いですよ。
2007年07月09日
上を向いて歩こう
国際学会で色々な国の人と一緒に歌を唄おうということになったことがあります。色々聴いてみると各国の人が最も知っているメロディは日本名で言う「蛍の光」の曲でした。各々の国の歌詞の意味は全く違いましたが世界中の人たちと合唱ができました。「蛍の光」の原曲は、スコットランドの古い民謡の'Auld Lang Syne'だそうで、宴会の最後に再会を誓って歌うそうです。ハイドンやベートーヴェン、シューマンといった作曲家たちも伴奏を付けたり編曲をしたりしているので世界中に知られているようです(Wikipediaより)。日本の曲ではタイトルにある「上を向いて歩こう」を唄ったところ結構好評でした。1963年に「SUKIYAKI」という名前で米国で発売され、3週連続1位の大ヒットとなった坂本九の唄った有名な歌です。
でもこの歌のように上を向いて歩いてばかりいるとその後が大変です。上を向く職業があります。植木屋さん、左官屋さん、電気工事をする人などです。こういった人たちの首の骨(頚椎)を調べると若いのに変形していることが多いのです。
頚椎は7つの骨で出来ています。首の長いキリンも同じ数です。一番上を第1頚椎といい一番下を第7頚椎といいます。第1,2頚椎は首を左右に回す動きを担当します。3-7番頚椎は首を前後に曲げる動きをします。上を向いているときは頚椎と頚椎の間にあるクッションの役割をしている椎間板が圧を吸収してカーブをつくります。椎間板は若いうちは水々しく栄養も沢山とれるのですが、30代になると椎間板に行く血管がなくなり、だんだん硬くなります。頭の重さは体重の約13%と言われていますから、体重が60kgの人では7.8kgの頭の重さを頚椎が絶えず支えていることになります。更に年齢や姿勢、仕事、スポーツ、小さな外傷などが積み重なると骨の変形や椎間板の変性が怒って変形性頚椎症という状態になります。時には椎間板が頚椎からはみ出して脊髄を圧迫するようになる椎間板ヘルニアになったりします。最初のうちは首の痛みや肩こりなどの症状ですが、ひどくなると手のしびれや筋肉の麻痺などが起こります。変形性頚椎症や椎間板ヘルニアは第5-6頚椎と第6-7頚椎の間に最も多く起こります。これは上を向いたときにこの部分に最も圧がかかって負担が大きいからです。
そんなわけで上ばかり向いていると頚椎が悪くなるという話でした。テニスでも相手のサーブを待っているときにかがんで上を向いて構えている姿を良く見かけます。気をつけないとイラストのようなことになりかねません。
でもこの歌のように上を向いて歩いてばかりいるとその後が大変です。上を向く職業があります。植木屋さん、左官屋さん、電気工事をする人などです。こういった人たちの首の骨(頚椎)を調べると若いのに変形していることが多いのです。
頚椎は7つの骨で出来ています。首の長いキリンも同じ数です。一番上を第1頚椎といい一番下を第7頚椎といいます。第1,2頚椎は首を左右に回す動きを担当します。3-7番頚椎は首を前後に曲げる動きをします。上を向いているときは頚椎と頚椎の間にあるクッションの役割をしている椎間板が圧を吸収してカーブをつくります。椎間板は若いうちは水々しく栄養も沢山とれるのですが、30代になると椎間板に行く血管がなくなり、だんだん硬くなります。頭の重さは体重の約13%と言われていますから、体重が60kgの人では7.8kgの頭の重さを頚椎が絶えず支えていることになります。更に年齢や姿勢、仕事、スポーツ、小さな外傷などが積み重なると骨の変形や椎間板の変性が怒って変形性頚椎症という状態になります。時には椎間板が頚椎からはみ出して脊髄を圧迫するようになる椎間板ヘルニアになったりします。最初のうちは首の痛みや肩こりなどの症状ですが、ひどくなると手のしびれや筋肉の麻痺などが起こります。変形性頚椎症や椎間板ヘルニアは第5-6頚椎と第6-7頚椎の間に最も多く起こります。これは上を向いたときにこの部分に最も圧がかかって負担が大きいからです。
そんなわけで上ばかり向いていると頚椎が悪くなるという話でした。テニスでも相手のサーブを待っているときにかがんで上を向いて構えている姿を良く見かけます。気をつけないとイラストのようなことになりかねません。