2008年01月07日
病院から医者がいなくなる
最近地方の病院で医師がいなくなって病棟を閉鎖したとか、産科医がいなくて妊婦さんが救急車でいくつもの病院で断られたというようなニュースを良く聞きます。救急を扱う急性期病院で医者がどんどん減っています。医師は毎年7,8千人増えているのにいったいどうしたのでしょう。最近では医療の質と安全に関してどんどん要求が高くなり、急性期病院の医師は業務がどんどん過酷になり、責任も重くなっています。私の病院でも40代前後の働き盛りの医者がどんどん辞めています。開業をする人が多いのですが、最近オフィスだけあれば、在宅介護の往診をしたり、色々な病院で麻酔をかけたり、レントゲンを読んだりする形態で初期投資がすくなくても独立できるようになりました。独立しやすくなったので、そういう形で独立する人も多くなりました。います。それと研修医制度が導入されたのも一因です。医師が減ってくると残った数少ない医師で夜間の緊急患者を暑かったりしますから業務はますます過酷になるという悪循環に陥ります。何かいい方法はないでしょうか?
看護師や助産師の業務拡大が検討されるようですが、薬剤師さんや医療事務さんの業務内容なども見直して、アウトソーシング(?)できる部分はお願いする・・という事についてはいかがですか?お医者さんとしてはそれも心配なものでしょうか?
私も夫の転勤で上海に行くことになりました。上海にも日本からお医者さんが来てくれていて、本当に心強いです。休日・夜間も診察こそ無いものの、日本語で相談を受けてくれて、とても助かっています。本当に、このまま、こういった機関が続いてくれることを願うばかりです。
ところで、先生は中国語は続けていますか?私は始めたばかり。もし上海に来る機会あったら是非連絡くださいね♪
上海からも、こちらもブログは見れるかな?(←情報規制?で案外見れないサイトも多いので・・)再見!
テニスを休んだほうがいいですか??
この本によると、その崩壊の主な責任は、医療行政の問題にあると指摘しています。つまり、医療費など年間2200億円削減のしわ寄せを、地域の医療現場に押しつけているとのことです。
このような、一開業の方々を含めて、現場の医療関係者から様々な議論が巻き起こってくることを期待したいところです。
『医は仁術か算術か―田舎医者モノ申す』(定塚甫著・社会批評社・1500円)
http://www.alpha-net.ne.jp/users2/shakai/top/80-9.htm