2006年11月28日
強いサーブを打ちたければ手術が必要
肩の脱臼は殆どがスポーツで起こり、15歳から24歳までに集中しています。肩は投げたりバランスを取ったりするのに大切な役割をもっています。腕はくるくる回りますが、他の関節はくるくる回りません。それで分かるように肩は人の関節の中で最も運動範囲の広い関節です。一口に肩といっても実は3つの骨と18の筋肉と6個の可動部からなります。運動範囲が広い関節ということは関節面が浅く、広いということを意味します。このことが逆に肩関節の弱点になっているのです。
肩の動きで腕を横に広げることを外転といいます。横に広げて肘を90度に曲げて手を前に向けて、ボールを投げる構えのように前の腕を頭の上の方へ持っていくことを外旋と言います。外転と外旋を組み合わせてみてください。テニスで言えばサーブ、野球で言えば投球のフォームになります。肩の脱臼はこの姿勢が一番起こりやすいのです。この姿勢で肩に強い力が加わったときに関節の受け皿である関節窩の周りにくっついている関節唇が裂けたり、靭帯が切れたりして脱臼します。若い10代、20代の人は、部活や試合が激しくなり、また少しでも上手くなろうと無理に肩を使う為、肩を脱臼してしまう事が多いのです。
1回肩の脱臼おこしてしまったら、もう大変です。10代で肩の脱臼を起こすと90%の確率で反復性の肩関節脱臼になります。20代では80%、30代では50%の人が反復性になります。これからも分かるように若い人が肩の脱臼を起こすと一生苦労することになります。
肩の脱臼を起こしてしまった後反復性にしないためには肩関節の周りの筋肉の強化が役に立ちます。まず腕を下ろして肘を90度曲げます。そこで手のひらを机の角に押し付ける運動と、手の甲を机の角に押し付ける運動をしましょう。また同じように肘を90度曲げて脇の下にバレーボール大の柔らかいボールを入れてつぶすように腕を身体にくっつける運動をすると肩の周囲の筋肉が強くなって再脱臼を防ぎます。是非やってください。反復性にならないたったの10%の仲間入りができるかもしれません。
しかし、運動療法で治らない人は残念ながら手術で治すしか手はありません。肩の脱臼を起こしてしまった若い人がテニスで強いサーブを打とうと思ったら、思い切って手術を受けるのも良いかも知れません。
肩の動きで腕を横に広げることを外転といいます。横に広げて肘を90度に曲げて手を前に向けて、ボールを投げる構えのように前の腕を頭の上の方へ持っていくことを外旋と言います。外転と外旋を組み合わせてみてください。テニスで言えばサーブ、野球で言えば投球のフォームになります。肩の脱臼はこの姿勢が一番起こりやすいのです。この姿勢で肩に強い力が加わったときに関節の受け皿である関節窩の周りにくっついている関節唇が裂けたり、靭帯が切れたりして脱臼します。若い10代、20代の人は、部活や試合が激しくなり、また少しでも上手くなろうと無理に肩を使う為、肩を脱臼してしまう事が多いのです。
1回肩の脱臼おこしてしまったら、もう大変です。10代で肩の脱臼を起こすと90%の確率で反復性の肩関節脱臼になります。20代では80%、30代では50%の人が反復性になります。これからも分かるように若い人が肩の脱臼を起こすと一生苦労することになります。
肩の脱臼を起こしてしまった後反復性にしないためには肩関節の周りの筋肉の強化が役に立ちます。まず腕を下ろして肘を90度曲げます。そこで手のひらを机の角に押し付ける運動と、手の甲を机の角に押し付ける運動をしましょう。また同じように肘を90度曲げて脇の下にバレーボール大の柔らかいボールを入れてつぶすように腕を身体にくっつける運動をすると肩の周囲の筋肉が強くなって再脱臼を防ぎます。是非やってください。反復性にならないたったの10%の仲間入りができるかもしれません。
しかし、運動療法で治らない人は残念ながら手術で治すしか手はありません。肩の脱臼を起こしてしまった若い人がテニスで強いサーブを打とうと思ったら、思い切って手術を受けるのも良いかも知れません。
2006年11月13日
テレビのシナリオ
こないだテレビにちょっとでました。
病気の話を10分程度にまとめて、再現ビデオなどを交えて説明する番組です。
テーマは「めまい」でした。ディレクターは時間帯が夕方なので見ている人は主婦が多くて、主婦をびっくりさせるシナリオを考えて欲しいと言います。
しかも生死に関わるほうが良いというのです。「歯が痛かったのをほっておいたら心筋梗塞だった」みたいなストーリーが欲しいそうです。いくつか例を挙げて話をしましたが、出来上がったシナリオはめまいが起こって突然倒れて死んでしまうような怖い話になっていました。
うそではありませんがめったに起きる病気ではありませんし、急に発症するならば予防するのも中々難しいものです。もう少し日常的に役に立つ話がしたいなと思ったのですが叶わぬ夢でした。
私は例のごとく漫画の噴出しのように一瞬顔がでて一言「・・・が起こったら大変です」などと役にも立たないコメントをするはめになりました。テレビだと「へえーっ」とか思わせるテーマでないといけないようで、本当に役に立つあたりまえのことが忘れられてしまいそうで心配です。
病気の話を10分程度にまとめて、再現ビデオなどを交えて説明する番組です。
テーマは「めまい」でした。ディレクターは時間帯が夕方なので見ている人は主婦が多くて、主婦をびっくりさせるシナリオを考えて欲しいと言います。
しかも生死に関わるほうが良いというのです。「歯が痛かったのをほっておいたら心筋梗塞だった」みたいなストーリーが欲しいそうです。いくつか例を挙げて話をしましたが、出来上がったシナリオはめまいが起こって突然倒れて死んでしまうような怖い話になっていました。
うそではありませんがめったに起きる病気ではありませんし、急に発症するならば予防するのも中々難しいものです。もう少し日常的に役に立つ話がしたいなと思ったのですが叶わぬ夢でした。
私は例のごとく漫画の噴出しのように一瞬顔がでて一言「・・・が起こったら大変です」などと役にも立たないコメントをするはめになりました。テレビだと「へえーっ」とか思わせるテーマでないといけないようで、本当に役に立つあたりまえのことが忘れられてしまいそうで心配です。