2007年02月19日
やっぱり牛乳が一番
骨を丈夫にするためにはカルシウムが必須です。体内にあるカルシウムのうち99%は骨に蓄積されていて、残りの1%が血液や体の他の細胞にあるのです。カルシウムの働きは骨を作っているだけではありません。残り1%のカルシウムが色々な臓器の細胞を働かせていて、これがないと人間は生きていけません。脳の細胞もカルシウムがないと全く働きません。ですから血液中のカルシウムの濃度を一定に保ち細胞に十分なカルシウムが行くようにすることが大切なのです。それには女性ホルモン(エストロゲン)や副甲状腺ホルモンが関係しています。エストロゲンは小腸でのカルシウム吸収を促進し、腎臓での活性型ビタミンDの生成を促進します。女性が更年期になるとエストロゲン分泌が減少し、カルシウム不足になります。血液中のカルシウムが少なくなると副甲状腺ホルモンが作用して骨を溶かしてカルシウムを血液中に放出します。そうすると骨がどんどん弱くなります。これが良く聞く骨粗鬆症(こつそしょうしょう)です。
日本人の必須カルシウム摂取量は一日最低600mgです。成長期の子供や妊婦は900mg必要で、母乳で育児をしている場合は更に沢山のカルシウムが必要です。カルシウムは体内で作ることができませんし、食べ物からのカルシウムは吸収されにくいので多めに摂取することが必要です。10月のコラム「人間誰でもリモデリングで生まれ変われる」で書いた骨の再生もカルシウムがないとできません。スポーツをしたときもカルシウム必要量が増加します。
でも最近の日本人の子供はカルシウムが足りないといわれます。その理由のひとつが加工食品やインスタント食品の摂りすぎです。加工肉や練り物、スナック菓子にはリン酸塩が多く含まれています。リン酸塩は折角摂ったカルシウムと結合してリン酸カルシウムになってしまい、吸収されずに体外に出てしまうのです。
カルシウムを摂りましょうと言うと決まって牛乳を飲みましょうという話になります。牛乳はカルシウムを沢山含んでいますし、カルシウムの吸収率が断トツに高いのです。でも牛乳を沢山飲んでもカルシウムが吸収されなければだめです。カルシウムの吸収にはビタミンDが必要です。ビタミンDは青魚や卵、椎茸などに多く含まれます。牛乳とビタミンDを一緒にとればカルシウムの摂取量が増大します。ビタミンDの素は皮膚にたくさんありますから、夏なら木陰で30分、冬なら日光浴1時間でビタミンDが必要量作られます。皆さんも骨を強くしたいと思ったら、きのこを食べて牛乳を飲んだ後、太陽の光を浴びながらテニスをしましょう。DSで検索するとシチューと出るかもしれません。
日本人の必須カルシウム摂取量は一日最低600mgです。成長期の子供や妊婦は900mg必要で、母乳で育児をしている場合は更に沢山のカルシウムが必要です。カルシウムは体内で作ることができませんし、食べ物からのカルシウムは吸収されにくいので多めに摂取することが必要です。10月のコラム「人間誰でもリモデリングで生まれ変われる」で書いた骨の再生もカルシウムがないとできません。スポーツをしたときもカルシウム必要量が増加します。
でも最近の日本人の子供はカルシウムが足りないといわれます。その理由のひとつが加工食品やインスタント食品の摂りすぎです。加工肉や練り物、スナック菓子にはリン酸塩が多く含まれています。リン酸塩は折角摂ったカルシウムと結合してリン酸カルシウムになってしまい、吸収されずに体外に出てしまうのです。
カルシウムを摂りましょうと言うと決まって牛乳を飲みましょうという話になります。牛乳はカルシウムを沢山含んでいますし、カルシウムの吸収率が断トツに高いのです。でも牛乳を沢山飲んでもカルシウムが吸収されなければだめです。カルシウムの吸収にはビタミンDが必要です。ビタミンDは青魚や卵、椎茸などに多く含まれます。牛乳とビタミンDを一緒にとればカルシウムの摂取量が増大します。ビタミンDの素は皮膚にたくさんありますから、夏なら木陰で30分、冬なら日光浴1時間でビタミンDが必要量作られます。皆さんも骨を強くしたいと思ったら、きのこを食べて牛乳を飲んだ後、太陽の光を浴びながらテニスをしましょう。DSで検索するとシチューと出るかもしれません。
2007年02月05日
CTの値段
前回の知って損する健康知識に頭部外傷のCTのことを書きました。最近は医療費の自己負担が増えたせいか、患者さんにCTを取りますかと聞くといくらぐらいかかりますか?と聞いてこられる方が増えてきました。そこで大体の費用をお教えします。初診で診察して頭部のCTを撮るとおよそ18000円になりますが自己負担は3割ですから5400円になります。ただし大きな病院では紹介状がない初診の患者さんに対して選定療養費(2000-5000円程度)をとるところがありますからそれが全額上乗せになります。交通事故で全額負担の方は全額支払っていただくことになります。また夜間、深夜、休日での初診料が高くなります。MRIはCTより少し高くなります。そんなお話をすると今回はやめておきますという方も結構いらっしゃいます。医学的に見て必要な場合は検査をしますが、安心のための検査の場合はご本人の選択に任せます。そうすることによって国民の医療費削減にも繋がります。