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鈴木龍太のラケットを握った外科医


鈴木龍太プロフィール
医師 専門は脳神経外科
テニスは日曜のテニススクール歴4年ですが進歩なし、ダイエット効果もなし。
tennis365.netでコラム「ラケットを握った外科医」連載
http://www.webdoctor.ne.jp で「外科医の独り言」連載
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ラケットを握った外科医の最初のコラムは2004年8月で「真夏のテニスと真夏の怪談」でした。このコラムで熱中症のことを取り上げました。それからもう2年も経ったのですね。

今年は7月の長雨が終わったとたんに猛暑になりました。8月4日には都内で20人が熱中症で倒れ病院に運ばれたそうです。私の外来でもひどい頭痛がするという中学1年生の少年がきました。夕方急に頭全体が痛くなって吐いたというのです。中学生で外傷もないのに突然頭痛がおこることはあまりありません。頭部の検査をしても出血や頭痛の原因となる病気はありません。採血では炎症反応はありませんでしたが、体温を測ってみると37.7度でした。よく聞いてみると彼は野球少年で、ここ何日か部活で野球をやっていて、部活が終わったあとに頭が痛くなったとのことでした。これは熱中症の中の熱疲労だろうと考え、点滴をしたら症状は治りました。

熱中症は程度によって3つに分類されます。(1)熱けいれん、(2)熱疲労、(3)熱射病です。
(1)の熱けいれんは塩分不足のために筋肉がピクピクとけいれんします。ひどく汗をかいた時に水分だけ補給すると起こりやすい症状です。塩分を含んだスポーツドリンクを飲みましょう。
(2)の熱疲労は脱水がひどくなったときに起こります。体温調節は維持されていますから体温はそれほど高くなく、汗もかきます。身体のだるさと供に頭痛、嘔吐、めまいなどの症状がでます。尿量が少なくなります。この場合は尿が出るようになるまで点滴をします。
(3)の熱射病は重症です。体温も40度以上になり、汗もかけなくなり、意識がなくなります。筋肉が破壊されたり、血液が溶けて尿が赤くなったりします。熱中症で人が倒れたらまず日陰に運び、横向きに寝かせて衣服を緩めて、水分を与えます。足を少し上に上げて血圧を確保し、首や脇、太ももの付け根につめたいものを充てて身体を冷やします。熱射病では身体を冷やし、点滴をし、尿が出ない場合は透析をする場合もあります。

赤い顔の謎

熱中症は予防が大切です。夏のテニスは必ず帽子をかぶりましょう。またテニスの前後に体重を測りましょう。テニスの後に体重が2%以上減っていた場合は要注意で、しっかり水分を取って戻しましょう。70Kgの人は1.4kgまでです。水分の補給には0.1-0.2%の塩分と4-6%の糖分を含んだ水が良いとされていますからチェックしてください。このスポーツドリンクを2本凍らせて持っていきましょう。熱中症になりそうだったら脇の下に挟んで身体を冷やすことができますし、溶けたら水分補給で飲めば良いのです。きっと役に立つと思います。
コラム | 投稿者 鈴木龍太 13:01 | コメント(60) | トラックバック(1)
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