2007年05月02日
インフルエンザワクチンの効き目
インフルエンザは如何でしたか?今年はワクチンを打ったので罹らなくて済んだと思っていませんか。インフルエンザワクチンは毎年流行するウイルス株を予測して生産され、A型2種類とB型1種類のインフルエンザに対して有効です。でもインフルエンザワクチンを打ったからといって安心してはいけません。世界でじわじわと広がっている鳥インフルエンザには全く効果がありません。また日本ではワクチンは65歳以上の健常高齢者で約45%の発病を阻止し80%の死亡を阻止する効果があり、1歳以上6歳未満の幼児で約20~30%の発病を阻止する効果があるとされています。つまりインフルエンザワクチンを打っても大人で50%位、子どもで70%位はインフルエンザに罹ってしまうということです。でもワクチンを打っていると重症化を防ぐことができます。またワクチンは接種からその効果が現れるまで通常約2週間程度かかり、約5ヶ月間で効果が消失しますから家族の誰かが罹ってからワクチンを急いで打ってもだめですし、早いほうがいいだろうと9月ごろに打っても流行時期にはもう効き目がなくなっています。また現在日本で用いられているワクチンは不活化ワクチンですので、その接種によってインフルエンザを発症することはありません。