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鈴木龍太のラケットを握った外科医


鈴木龍太プロフィール
医師 専門は脳神経外科
テニスは日曜のテニススクール歴4年ですが進歩なし、ダイエット効果もなし。
tennis365.netでコラム「ラケットを握った外科医」連載
http://www.webdoctor.ne.jp で「外科医の独り言」連載
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夢日記をつけましょう

朝起きたときに「今夢見てたのにどんな夢だったかな?」と思ったりしませんか?そうです夢は忘れてしまうものなのです。夢はいわゆるレム睡眠のときに見ます。(レム睡眠については「ラケットを握った外科医」Back number vol.22 「寝る子は育つが寝ない子は太る」に書いています。)では何故レム睡眠中に夢を見るのでしょうか。レム睡眠中に脳は記憶を整理しているという説があります。記憶は海馬という部分が働きますが、海馬はレム睡眠中に起こった出来事を分類し、それぞれの内容の引き出しにしまっていきます。その際に色々な事象が次々に現れて夢となるという説です。ですから夢の中のストーリーは支離滅裂で不合理でつじつまが合わないのです。別の説に夢は忘れるためにあるという説があります。人間は覚えすぎた過剰な情報を捨てていきますが、その情報が夢として出てくるというものです。どちらにしろ夢自体を記憶する機能は脳にありませんから忘れても当然です。「でも怖い夢とかいやらしい夢とかは覚えている」と言われると思います。これは私の推論ですが、恐怖や性的興奮には強い感情が伴います。脳で感情を仕切っているのは扁桃体という場所です(vol.23 「30代・都会暮らし・専業主婦」)。冷静な記憶の海馬だけではなく感情変化が伴う扁桃体が一緒に興奮した時は夢も感情とともに甦るのではないかと考えています。夢の記憶と言えば最近妻扶木聡が主演した三島由紀夫原作の映画「春の雪」の主人公の松枝清顕(まつがえ きよあき)が夢日記を書いていました。彼の日記には未来の事実が書かれていました。皆さんも夢日記をつけてみてはいかがでしょうか?大まかなストーリーや主人公は覚えていると思いますが夢の夢たる由縁である不合理で印象的な部分はなかなか思い出せないかもしれません。
知って損する健康知識 | 投稿者 鈴木龍太 15:34 | コメント(1) | トラックバック(0)
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