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鈴木龍太のラケットを握った外科医


鈴木龍太プロフィール
医師 専門は脳神経外科
テニスは日曜のテニススクール歴4年ですが進歩なし、ダイエット効果もなし。
tennis365.netでコラム「ラケットを握った外科医」連載
http://www.webdoctor.ne.jp で「外科医の独り言」連載
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足が長い人の苦悩

最近若い人で、惚れ惚れするほど足が長い人がいます。うらやましい限りですが、足が長くて困ることってあるんでしょうか?あまり思いつきませんが、強いてあげれば既製のズボンの長さやスタイルが合わない、三輪車が漕げない、足が冷える・寒い、低い椅子に座ると膝が窮屈になり、つらいという程度でしょうか。今日は足が長い人の膝のお皿の骨(膝蓋骨)が話題です。お皿の骨と大腿骨の関係を膝を曲げて水平より見た写真(図1)ではお皿の裏側の出っ張りが大腿骨の窪みにうまく入っているのがわかります。殆どの人はこのような形になっていて膝蓋骨が安定しています。


図1
図1


もうひとつの写真(図2)を見てみましょう。ひざを横から撮ったレントゲン写真です。左の人の写真では膝蓋骨が膝の関節よりだいぶ上にありますが、右の人の写真では膝蓋骨は膝の関節に近く、下のほうにあるのがわかります。右の人の写真が普通の人の写真です。つまり普通の人はお皿が下のほうにあり、大腿骨の窪みにはまるようにできていますが、左の人ではお皿が上のほうにずれているので、お皿が大腿骨の窪みにはまらずに横にずれやすくなるのです。これを膝蓋骨高位症といい、足の長い人に多くみられます。

図2
図2



テニスの準備体操で膝を屈伸するときに膝がポキポキと鳴る人はいませんか?お皿を触って動かすと異常な程に横に動いたりしませんか?足を伸ばして立つとお皿の下にぷよぷよしたに脂肪の固まりみたいなものがありませんか? そういう人は膝蓋骨高位症に要注意です。若いテニスプレーヤーで膝が痛む人はこの膝蓋骨高位症が原因のことがあります。特に膝蓋骨内側の下の部分が痛むことが多いようです。この膝蓋骨高位症がひどくなるとお皿が横にずれて膝蓋骨脱臼を起こし易くなりますし、年をとってくると変形して変形性膝関節症になりやすいですからどうにかしないといけません。ではそういう人はどうしたら良いのでしょうか。

膝蓋骨高位症はもともと大腿の前の筋肉である大腿四頭筋と裏側のハムストリングス(大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋の総称)のバランスが悪く、大腿四頭筋が張りすぎてお皿を引っ張っている状態の人がなりやすいのです。まず大腿四頭筋のストレッチが必要です。横向きに寝て片脚の膝を曲げて曲げた足と同じ側の手で足首あたりを持って踵をお尻に近づけます。 次に大腿二頭筋の筋力アップが必要です。四つんばいになり、この姿勢で片足を上げたまま上に蹴るようにします。これでハムストリングスが鍛えられ大腿の前後の筋肉のバランスがよくなるので、あなたの膝の将来を守ります。ハムストリングスを鍛えるとお尻がヒップアップとなり、姿勢も良くなりかっこよくなるので一石二鳥です。

ところで読者の中で足が長くて困っているという人があれば何を困っているのか是非教えてください。
コラム | 投稿者 鈴木龍太 15:00 | コメント(6) | トラックバック(1)
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