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鈴木龍太のラケットを握った外科医


鈴木龍太プロフィール
医師 専門は脳神経外科
テニスは日曜のテニススクール歴4年ですが進歩なし、ダイエット効果もなし。
tennis365.netでコラム「ラケットを握った外科医」連載
http://www.webdoctor.ne.jp で「外科医の独り言」連載
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フェデラーの小脳

2006年10月8日にAIGオープンの決勝戦に有明テニスの森へ行きました。スカッとした秋晴れで素敵なテニス日和でした。Tennis365のメンバーでAIGオープンへ行かれた方も多く、その頃のブログはフェデラーや、AIGで活躍した鈴木貴男選手、中村藍子選手の話題で持ちきりでした。そのときの写真を載せますが、私の顔の大写し(余計なものですが)の後ろに並んで立っているのがフェデラーとヘンマンです。試合前ですが仲が良さそうですね。自慢の写真になりそうです。

AIGオープン1



フェデラーは2006年10月30日現在で44勝をあげ世界ランク1位が143週も続いているそうです。テニスのことなら何でも知っているPinkyさんの「Pinky’s remark」によるとフェデラーの勝率は76.4%でピート・サンプラスが72.7%、あのジョン・マッケンローも71.3%、ビヨン・ボルグも70.5%で今までの誰よりも高い勝率です。それもそうですけどPinkyさんも凄いですね、情報の多さや取り入れ方の速さにいつもびっくりです。

話はフェデラーに戻りますが勝村政信さんのブログ「テニスボーイの憂鬱」には、「実物のフェデラーを見ると、長身のヘアーバンドしたタランティーノで、かなり細身で、手足も随分と細い感じ」と書いてあります。つまりひょろ長いのです。身長185cm、体重80KgでBMIは23で平均的でどこからあんなパワーが出るのか不思議なくらいです。私もそう思ったので、知り合いのテニス好き何人かにフェデラーはなぜ強いのか聞きました。答えは「体が柔らかい」「反応が速い」「運動神経が良い」など結局全てのバランスが良いという答えが殆どでした。別に「コートのマナーがよい」「性格が良い」という意見もありましたし、「飛びぬけてよいところを指摘できないけど強い」という意見もありました。そこでわがテニス365のオフィシャルブログからテニスのプロはどう見ているのか調べて見ました。「白戸仁流クリエイティブテニス」では「ラケットの端に当たっていても、ラケットがはじかれることも無く返せるリターンは腕の筋肉の強さ」「コンパクトなスイングにもかかわらず、あのスピードが出せるのも筋肉の働き」と筋力の強さを強調しています。「人情派中澤コーチの熱血テニス塾」では「打球後に次の所へ動いている」「全ての準備が早い(シンプル)」「時間の使い方とポジショニング」、つまり先を読む能力に感心しています。それぞれが別の部分を褒めていることからもやはり全てに優れていてどこが飛びぬけているとはいえないようです。

皆さんに聞いても結論がでなかったので結局私はフェデラーの凄いところは小脳に違いないと結論を出しました。小脳は頭の後ろのほうにあってバランスを取ったり、筋肉の動きを協調させて動作をスムーズに行う働きをしています。猫が高い塀から飛び降りても四足できちんと着地できるのは小脳の働きによるものです。運動神経が良いということは小脳の機能が高いということです。フェデラーが強いのも小脳の機能が優れているからだと言えます。
 
皆さんもフェデラーのようにすばらしいテニス選手になるためには小脳を鍛えないといけません。ここで小脳の鍛え方を少し紹介します。雑誌を頭に載せて片足で立って前かがみになる、つま先とかかとをつけて一本の線の上を歩く、後ろ歩きをするなどの練習が小脳を鍛えるといわれています。でも小脳を鍛えるのは本当は大変難しいものです。フェデラーは生まれつき小脳の天才なのだと思います。機会があったらMRIでフェデラーの小脳を是非見てみたいと思っています。

AIGオープン2



コラム | 投稿者 鈴木龍太 12:01 | コメント(3)| トラックバック(0)
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コメント
こんにちは~~~(^^)v
Pinky's RemarksのPinkyです。お褒めのお言葉嬉しい限りです♪
でも、フェデラーのあの断トツの強さは、色んな人が分析してますけど、やっぱりバランスって必要ですよね。
ただ運が良いなって思うのは、あれだけの試合を過酷にこなしても、怪我が少ない点だと思いませんか?
これは親に感謝するしかないですよね!
もっとやりたいとかまだ現役を続けたいって思っても、怪我でそれができなかった選手が多数いるじゃないですか。
まだ25歳の彼なので、この先どうなるかは神のみぞ知る・・・ですけど、こんなに何年もトップにい続ける時点で、からだ的(体格と言う意味とはちょっと違うけど)にはとても恵まれているな~ってPinkyは思っちゃいます。
ではでは。。。
またちょくちょく覗かせてもらいま~~~っす\(^O^)/
投稿者 Pinky 2006/12/25 19:22
こんにちわ。
まず一言、スッゴイ良い写真ですねー!!
これは宝物ですよ☆☆☆
そしてうらやましい・・・


フェデラーの小脳のMRI、興味ありますねー。
質問なんですけど、
以前雑誌で「優れたスポーツ選手は脳の後頭部が発達しており、外見にも現れている」ってことで、テニスのアガシやサッカーのティエリ・アンリや陸上カールルイス選手の後頭部が出っ張っていることを例に挙げていたんですが、
鈴木先生が今回触れている「小脳」と関係ありますかね??


投稿者 KURO 2006/12/31 14:13
皆様明けましておめでとうございます。今年も素晴らしい年になりますよ、きっと。Pinkyさんコメントありがとうございます。今年も楽しいremarkをお願いしますね。さてKUROさんのご質問ですが、後頭部には大脳で言えば後頭葉があり、その下に小脳があります。コラムでもかいたように小脳は運動機能に関係があります。後頭葉は視覚に関係があります。運動選手は動態視力が優れていると思いますから後頭葉が発達しても不思議はありません。そんなわけでスポーツ選手は小脳と後頭葉の機能が発達しているだろうと想定できます。それから言えば「後頭部が発達している」という書き方は間違いではありません。問題はそれが頭蓋骨まで影響するかということです。人間の脳の大きさは大体皆同じです。病気でない人で骨が出っ張るほど小脳が大きい人は今まで見たことがありません。もう少し調べてみて分かったらコラムに書きますね。今年も「ラケットを握った外科医」をよろしくお願いいたします。
投稿者 ラケットを握った外科医 2007/01/04 10:16
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